学習塾という空間
ノウ・セクション

11月13日  

11月13日
 個別学習相談というものがあります。講師が生徒と1対1で、現在の成績や入試のことなどについて話をする、いわば面談みたいなものです。この個別学習相談は行われる時期が大体決まっています。一般生なら春・夏・冬の講習会前に行われます。なぜ講習会の前なのか?当然、全員に講習会を受けさせるためです。最初から受けるつもりの生徒は問題ないのですが、中には受けたくないという生徒もいます。そういう生徒を早期に見つけて受けるように説得するのがこの個別学習相談の究極の目的なのです。

 冬期講習前のこの時期も個別学習相談の時期です。昨日もある女子生徒(中2)とやってきました。そのコは今年の春期講習で初めて塾に来て、そのまま入会しました。クラスでも1・2を争う優秀な生徒で、それにもかかわらず志望校は地区の4番校という、塾泣かせの生徒でした。正直言って、彼女ほどの成績とそれに似合わない志望校ならば、わざわざ高い費用を払ってまでウチのような進学塾に来る必要はないのでした。

 僕は偶然、最初の春期講習でも彼女のクラスを担当していました(普通は講習会と通常授業では担当が代わる)。まだどこか幼さの残る年相応の女の子らしい一面も見てとれたと同時に、整った顔立ちで背もどちらかというと高め、中1(当時)にしては大人っぽい生徒だなぁと思ったのを覚えています。そしてそのときに感じた「このコは扱うのが難しそうだな・・・」という印象は、実は今でも全く変わっていないのです。難しい理由を挙げますと、 などになります。あくまで僕が勝手に思ったことですが。

 実は昨日の面談は、本来の予定日にそのコが休んだため、急遽僕に回ってきたものでした。彼女はやはり「迷っている」と言いました。いかにも嫌な話題になったという様子でした。そして僕もそんな話は一秒でも早く終わらせたいと思いました。そういう生徒にはとにかく「受けよう(受けろ!?)」で押すのが塾側の人間の務めです。しかし僕は(いつものことですが)そんな気にはなれず、結局こう言いました。「中学校と違って塾は義務教育じゃないから、自主的にやるってことが一番大事。僕らは塾の講師だから受けることを勧めるけど、もし〜さんが自分でちゃんと考えて決めたことなら、誰に何と言われてもその自分の考えを言うんだよ。」

 ずっと下を向いたまま、はっきりとした反応は示してくれなかった彼女ですが、その後の授業ではいつもと同じように普通の中学生へと戻っていました。


続く・・・
 

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