学習塾という空間
講師のこと

資格は? 採用試験とは? どんな格好で授業するの? 必需品は?

どのくらい働くの? 勤続年数は? 給料は? 

資格は?
 最初のは、ウチの決まりです。他では女性講師を採用しているところもありますが、ウチはダメなんです。理由はハッキリと聞いたことはありませんが、帰る時間が遅くなりますし、生徒をパワーで仕切るには男の方がいいのでしょう。次はまあ、学生講師って呼ぶくらいですから。次も当然でしょう。スパイ行為はヤバイです(^^;)。最後のも言うまでもないですね。採用試験については下でもう少し詳しく書きます。結局、特別な能力は必要ないということです。ただし、他の全ての職業同様、向き不向きはあると思いますが・・・。

採用試験とは?
 同じく採用試験を受けに来た人たち数人と一緒に、小さ目の教室へと案内されました。まず、希望教科(何を教えたいか)を訊かれます。選択肢は3つ。英語、数学、理社です。そう、理科と社会は2つで1つなのです。これの問題点はまた別のところで書きましょう。僕は第1希望を英語、第2希望を数学にしました。

 すぐに2教科分の試験用紙が渡され、試験が始まりました。今となっては問題の内容もほとんど覚えていませんが、特に変わったところはなく、中学生用の問題集から抜き出してきたような問題が並んでいたと思います。僕は英語の方は簡単に解けたものの、数学の方にはかなり苦戦しました(←理系の学生だったくせに!)。結局、何問かは時間切れで解けませんでした(--;)。この時点で教科は決まったようなものです。

 次に、僕は英語希望だったので、事務所の方へ連れて行かれ、英語科の社員の前で教科書を音読させられました。中学生用の教科書なので難しいことはないのですが、さすがに緊張して、声が震えたのを覚えています。

 その後、塾講師の心得みたいなものを聞かされてから解放されました。後日、電話で仮採用の連絡がありました。教科はやはり英語でした。

どんな格好で授業するの?
 家庭教師と違って、私服は絶対ダメです。スーツ(折り目のついたズボンとワイシャツ)にネクタイが基本です。これらは消耗品と言っていいでしょう。授業中はチョークや黒板消しをバンバン扱いますので、すぐに汚れてしまいます。この他、茶髪やピアスはダメという規則がありましたが、実際には茶髪の講師は何人かいました(^^;)。

必需品は?
  1. 黒のボールペン
  2. シャチハタ
  3. 教科書
  4. テキスト(塾のオリジナル)
  5. 板書例
  6. カラーペン(赤、青、黄の3色)
  7. メモ用のノート
 1は普通ですね。出席簿を始めとして、全ての書類の記入には必ずこれを使います。2は必ずしも必要ではなく、代わりに手書きのサインをしてもいいんですが、数が多いときは疲れますし、時間もかかってしまいます。やっぱりなきゃならないものです。3と4は当然です。これがないと授業できません(^^;)。そしてさらに重要なのが5。これは馴染みがないと思いますが、授業前の準備段階で「黒板にこう書くぞ」という内容を考えて紙に書いておくのです。その紙のことです。これに付随して、色分けをして書くための6。最後の7は使っていない講師もいますが、その日の授業で進んだ内容や次回までの予習内容、生徒の様子やクラスの雰囲気などについて気付いたことをメモするのに僕は使っていました。以上、これらが僕の7つ道具といったところでしょうか。えっ、無理やり7つにしたって?鋭いですね。ハハハ。

どのくらい働くの?
 通常の授業は週3日が基本です。忙しいときや講師の頭数が足りないときは4日になる場合もあります。逆に講師の数が多いと2日になることもあります。また、採用直後は週1日がしばらく続きます。ちなみに社員は週休2日のようです。さて、1日のサイクルを見てみますと、大体次のようになります。まず、バイト先へ行くまでです。

9:00〜16:30 〜18:00
大学 帰宅→準備→出勤

 昼間はもちろん大学にいます(つっこまないでね)。講義は午後4時30分頃には終わり、一旦アパートへ戻ります。そして必要なら授業の予習をして、着替えて、“出勤”するわけです(僕は車なんてなかったからチャリで!)。

 続いて、ここからがいよいよ(表面的な)労働時間になります。

〜19:00 19:20〜21:10 〜21:30 〜22:30 それ以降
各会場へ移動 授業 掃除など 本部へ戻って事務作業 遅い夕食

 授業をやると言っても、やる場所は1ヵ所ではありません。ウチは大きな塾だったので、本部とは別に市内に数ヶ所、さらには市外にも数ヶ所の会場(教室)を開設していました。よって本部担当の講師はゆっくりしていられるのですが、外会場担当の講師は自分の担当する会場まで移動しなければならないのです(塾の車を使う)。ハッキリ言って冬は悲惨です。道路は凍って危ないし、雪なんか降った日にゃあもう最悪。吹雪の中を2時間以上(異常!?)もかけて行ったこともありました。

 授業後は生徒に簡単な掃除(床を掃く、机を雑巾で拭く、黒板を消す)をしてもらい、質問があれば受けてから、なければすぐに本部へ戻ります。そして残った事務作業(これがまたゴチャゴチャとけっこう多い!)を終わらせて、ようやくその日の仕事はおしまいとなるのです。その後は大抵、講師同士で近くのファミレスなどに行きメシを食って帰ります。人によっては麻雀をやるヤツも・・・。ま、遊び盛りの大学生ですから。

勤続年数は?
 たかがバイトに勤続年数とは大袈裟ですが、一応書きます。4年生大学に通う学生講師であれば、普通は4年働くと思われます。しかし実際に丸4年間働く人は稀で、それはこのバイトを始める時期が遅かったり、大学の方が忙しくなるとお休みしたりという理由もあるのですが、何と言っても辞めてしまう人が多いからです。実際、僕と同期だった学生講師も気がつけば数えるほどになっていて、もちろん合わない仕事なら続けるよりはすぐに辞めて切り替えた方がいいとは思いますが、何となく寂しいものです。結局、1〜2年働く人が一番多くなります。

給料は?
 よく訊かれるのは「時給いくら?」ですが、普通は時給計算ではないです(でも強引に割り算すると時給700円くらい)。経験年数(このバイトを始めて何年目になるか)によって若干違うものの、大雑把に言うと、1回の授業が3,500円くらいになります。そうして積み重ねて、結局1年間で100万前後稼ぐことになります。なぜこのくらいの額に落ち着くかはお分かりでしょう。もちろん103万を超えると税金がかかってしまうからです。

続く・・・








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